北上川源流紀行
2012年10月22日
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北上川の源流は弓弭の泉であるが、支流の方が長いのである。源流は諸説あるらしい。ネットで調べてみると
西岳山麓説
七時雨山麓説
丹藤川源流説
が出てきた。

あとは自分の説を追加してみた。
田代山麓説
黒谷地説
朽木川源流説

今回、丹藤川源流(の近く)、田代山麓、黒谷地に行ってみた。
北上川の支流、丹藤川源流は地図上、天峰山の北側、柴沢川源流である。

まず、天峰山に行く。岩手山の眺めが良い。
天峰山から岩洞湖に下っていく。
振り返って天峰山を見る。この右側のどこかに源流があるはず。
これが柴沢川である。この小さな川をつめれば源流にたどり着ける。
(つめるのは次回にしよう)
岩洞湖の脇のダートを下流側に向かって進む。
岩洞湖である。山は岩手山、左側の山は姫神山か?
岩洞ダムです。堤高は40m、完成は昭和35年9月です。
丹藤川に沿って、岩手町の川口まで行きます。

ここから川の方向はV字型に曲がります。
岩洞ダム下流に逆川堰堤があります。
ここに溜まった水を揚水して岩洞湖へ供給します。

いやはや、ど根性で水を集めています。
細い舗装道路を進みます。
民家があります。
細い舗装道路を進みます。
比較的大きい集落(岩手町、南山形)があります。

そこを流れる丹藤川。
南山形から岩手町川口に抜ける道は丹藤川を離れて、山道になります。

これは姫神山です。
いわて銀河鉄道の岩手川口駅です。
北上川に合流する直前の丹藤川です。
丹藤川は長い。走ってみて実感した。調べたら59.9kmもあります。
岩手町沼宮内を流れる北上川、小さい川です。
沼宮内の北、御堂を流れる北上川、用水路みたいです。
国道4号線に北上川源泉という看板があります。
ここを右折します。
右折してすぐ、道路沿いの北上川。
北上川(川といってもほとんど細流)と朽木川の合流点。

まあ、朽木川の方が本流みたいな感じです。
北上川の源泉、弓弭の泉です。
北上山御堂観音堂(天台宗北上山新通法寺正覚院)の境内にあります。
国土交通省が源流と指定しています。
つまり川の長さの計測開始地点です。河口は新北上川の追波湾です。

さて日本の川の長さベスト6は
  名前 川の長さ(km)  差(km)
信濃川 367  
利根川 322 +73
石狩川 268 +19
天塩川 256 +7
北上川 249 0
阿武隈川 239  
北上川は5位ですが、丹藤川源流から計測すれば天塩川は
おろか石狩川も抜きそうです。
更に計測点の河口を石巻湾に注ぐ旧北上川にすればさらに
川の長さが+9km長くなる。川の長さ3位は北上川になる
可能性があります。
現在の川の長さの計測点

弓弭の泉から追波湾まで。
丹藤川源流から、旧北上川河口(石巻湾)まで川の長さ。
弓弭の泉の近くにあった碑です。

これによると河口は旧北上川の石巻湾になっています。
新北上川(追波川)は新しく作った放水路であるので
川としては旧北上川の方が本流かも?
(ただし、水量は新北上川に流れる方が多い)
一戸町の奥中山です。
向こうに見えるのは西岳。
奥中山スキー場近くにある。ジェラート屋(雪あかり)さんで休憩。

展望のいいところです。
奥中山スキー場から田代平(タシロタイ)に抜けます。
正面の山は田代山(945.4m)です。
田代山の麓にある湧水。北上川北限の湧泉となっています。
数年前に整備したと思います。(以前は無かった)
この流れは染田川、涼川、赤川に合流、松川に合流、北上川に合流します。

北上川本流より川の長さは長いです。

七時雨山麓説というより田代山麓説というのが正しいようです。
染田川です。
松川です。
八幡平アスピーテラインの黒谷地口、黒谷地湿原から流れる細流です。
黒谷地湿原に行く途中の水場、熊の泉です。
黒谷地湿原です。ここから流れ出る水は北ノ又川になり、松川に合流、
北上川に合流します。
北上川本流より川の長さは長いです。
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